ポーカーでどのハンドで参加するべきか?プリフロップの戦略について徹底解説

ポーカー民の皆さんこんにちは。

本日は、「プリフロップでの戦略」を解説していきたいと思います。

プリフロップの戦略は、ポーカーにおいて最も重要と言っても過言ではありません。

プリフロップの戦略をしっかりと考え、相手から攻略されにくくすることは、勝てるポーカープレイヤーになるための基本となります。

しっかりとしたプリフロップ戦略を持つことで、ポストフロップにおいての判断も簡単になりますし、より利益的なプレイをできるようになります。

この記事を読むことにより、「どのようなハンドで参加するか」を知ることができ、

その後「収益性の高いレイズサイズ」について学ぶことができます。

ただ、それ以前に、まずはプリフロップにおいての「大前提」を知りましょう。

プリフロップにおいてレイズで参加することは基本中の基本です。

以下で、なぜレイズで参加することがリンプコールするよりも良いのかについてまずはお話します。

目次

リンプをしてはいけない理由

リンプは初心者のプレイヤーがやりがちなプリフロップの典型的なミスです。

特に、以下の2つレイズで参加することの重要な理由となってきます。

1.プリフロップからポットを構築することによって、参加するハンドで最大限バリューを取れるようになる。

リンプをすると大きいポットを構築できず、あなたのハンドの期待値が下がることになります。

2.リンプすると、他のプレイヤーが安くフロップを見る動機になる。

リンプをしてしまうと、高頻度でマルチウェイポットになってしまい、あなたのハンドのエクイティ(勝率)は大きく減少してしまいます。 

あなたも素人のプレイヤーがAAでリンプして、弱いハンド相手に負けて嘆いているのを見たことがあるかもしれません。

こういった弱いプレイヤーは、恐らくポットに参加するプレイヤーが多くなると、AAでも勝率(エクイティ)が大幅に減少し、期待値も下がることを知らないのです。

例えば、あなたがAAでリンプをし、4人のプレイヤーが上位30%程度のハンドで参加してきたとします。

最強ハンドAAであるのにも関わらず、5人ポットになると43%以上の確率で負ける可能性があります。

ですから、レイズをして参加人数を減らすことで、ポットを獲得する確率を上げることが重要となります。

ただ、リンプが正当化される状況も稀にあります。

・アクションがスモールブラインドにいる自分にフォールドで回ってきた時などの特定のシチュエーション。

・あなたの前にいる他のプレイヤーが既にリンプしている場合。

上記のような場合を除けば、コールではなく、常にレイズから参加をするべきです。

どのハンドでレイズするべきか?

参加するハンドの選択と自分に合ったプリフロップレンジの構築は、後に良い戦略を展開する上での最初の重要な要素です。

できるだけ期待値(EV)がプラスになるような手を選んでレイズすることが大事です。

以下は、有効スタックサイズが100BBであると仮定した場合の、6人テーブルのプリフロップレイズレンジを示すチャートです。(一般的な6人Maxのプリフロップレンジ)

※この表のハンドは、理論的な観点から、レイズをすることでプラスの期待値をもたらすようになっております。

各レンジの中で最も弱いハンドの期待値はフォールドとレイズの期待値にそこまで差がなく、ルースな相手が後ろにいる場合など、相手によってはフォールドでも大丈夫ですし、時にはフォールドすべきでもあります。

これによると、早いポジション(UTG、MP)のレンジは、遅いポジションのレンジよりもタイトになることがわかります。

これは、早いポジションからでアクションを取る人は、遅いポジションからアクションをするプレイヤーに比べて、後ろからのプレイヤーから、リレイズなどの攻撃的な行動を起こされる可能性が高く、危険なポジションだからです。

このレンジは、自分に合ったプリフロップレンジを構築するためのベースとして役立ちます。

ただし、相手が非常に弱い場合で、より様々なハンドで参加することでより高い期待値が得られる場合には、このレンジから大きく逸脱することも可能となります。

例えば、あなたの左側にいるプレイヤーが非常にタイトで、ビッグブラインドの時に必要以上にフォールドしている場合、あなたはより多くのハンドをレイズすべきです。

反対に、ビッグブラインドがあなたのレイズに対して3ベットを積極にしてくる場合は、よりタイトに、オープンレイズをする頻度を下げるべきです。

以下は、当NomadPokerがお勧めするポジションごとのレイズレンジチャートです。

このレンジは、期待値、そして実際のプレイアビリティを考えた上でのベースのレンジチャートとなります。

完全に覚えるまではこの画像を保存し、各ハンドの間などに見ながらプレイすることをお勧め致します。

レイズする時はどのようなベットサイズを使うべきか?

プリフロップにおいてレイズするべきレンジがわかったところで、

次は最適なオープンレイズサイズについて考えなければなりません。

オープンレイズサイズは、オンラインキャッシュゲームなら2.25~3bb

ライブキャッシュゲームなら3bb~5bbが一般的となります。

トーナメントだと序盤は3bb程度、中盤は2.5bb、そして終盤は2bbほどが一般的にみられるレイズサイズです。

一般的に、プレイするハンドのレンジが広ければ広いほど、オープンレイズのサイズは小さくすべきです。

当たり前ですが、広いレンジでプレイすると中程度の強さのハンドも多くなるため、タイトなレンジのハンドをプレイする時よりも全体的にあなたのハンドのバリューが相手のハンドのバリューよりも小さくなります。

なので小さいサイズを使うのがベターな戦略となってきます。

基本的に、ハンドやポジションなどによってレイズサイズは変えず、常に統一させましょう。

オープンレイズサイズを変えると、このハンドでは大きめ、このハンドでは小さめのレイズと「傾向」できてしまいます。

「傾向」というのは、案外自分ではわかりづらく、強い相手につけ込まれエクスプロイトの対象にされる危険性があります。

例えばもしあなたが強いレンジでしか大きめのオープンレイズをしなかったら、相手は非常に強いハンド以外はフォールドすることができ、結果的にあなたの強いハンドのEVが低くなってしまいます。

バランスを取って弱いレンジでも大きめのオープンレイズをしようと試みても、無意識的にアンバランスになってしまうものです。

すべてのポジションで一定のオープンサイズを使用することで、よりバランスの取れた戦略を構築することができ、相手にとってエクスプロイト(搾取)しにくいプレイヤーとなれます。

ただ、それは全ての状況やテーブルで3bbオープンにするべき、という話ではありません。

その状況と対戦相手の傾向に合わせたレイズサイズを見極めることが重要です。

もしあなたが2.5bbのレイズをして平均で4人ほどコールするような緩いテーブルであれば、3bb、4bbとどんどんレイズサイズを上げ、相手に弱いハンドでマイナスの期待値(EV)のアクションを取らせることが重要です。

また、同テーブルに1人、または複数のコーリングステーションが、あなたのオープンサイズに関係なくコールするようであれば、相手が気づくまでは強いバリューハンドでより大きな金額をレイズすることも可能です。

プリフロップ戦略のまとめ

良いプリフロップ戦略を立てることは、上手いポーカープレイヤーを目指す人にとって基本的な条件です。

プロのようにしっかりとした戦略でプリフロップのアクションをするために、以下のルールを常に覚えておいてください。

・最初にアクションするときはリンプをしないこと。

・レイズするハンドは厳選し、相手のレンジに対して高いエクイティを持っているハンドを選ぶこと。

・ボタンに近いほど、またレイトポジションになればなるほどオープンレイズをするレンジを広げること。

・理論に基づいた戦略から外れ、エクスプロイト戦略のラインを取ることで、相手からより大きな利益を得ることができることに気づいたら、セオリーから逸脱する。

以上となります。

NomadPokerでは、他にもポーカー上達に役立つ記事を日々発信しております。

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