ポーカーのインプライドオッズとは?プロのようにインプライドオッズについて考える方法

ポーカー民の皆さんこんにちは。

本記事では、「インプライドオッズ」について解説していきたいと思います。 

インプライドオッズはポーカーにおいて非常に重要なコンセプトであり、勝ち続けるポーカープレイヤーになるためには必要不可欠なものです。

相手のベットに対してコールする時だけではなく、「どのハンドをプレイするか」に関しても、インプライドオッズの概念を使うことができます。

本記事を読むことで、インプライドオッズについてより深い理解ができ、今後のプレイでより良い判断ができるようになります。

目次

はじめに

インプライドオッズがなにかを説明する前に、まずは「ポットオッズ」に関しておさらいしていきましょう。

もしポットオッズのことを完全に理解していない方は、以下の記事で徹底解説しておりますので、まずはご一読ください。

簡単におさらいをすると、ポットオッズとは、その時点のポットの大きさと、ベットやレイズをコールするのに必要なチップの比率を指します。

例えば、ポットに$3があり、コールするのに$1が必要な場合、ポットオッズは3:1です。

なので、例えば相手が$100のポットに対して、$50のベットをしてきた場合、あなたは合計で$150のポットに対して$50でコールが必要なので、ポットオッズは3:1、もしあなたがそのハンドで25%以上の勝率があれば、あなたのコールは「オッズに合う」と言えます。

インプライドオッズとは?

インプライドオッズとは、あなたが後のストリートで役を完成させた場合に、相手からどれだけのお金を引き出せるかについての推定値です。

例えば、あなたがターンでナッツフラッシュドローを持っているとしましょう。

相手が$100のポットに対して、$50のポットベットをしてきたとしたら、フラッシュをリバーで完成する確率は約18%であり、先ほどのポットオッズの概念からすると、あなたは25%の勝率がないのでコールをすることができません。

ただポットオッズでは、リバーであなたがフラッシュを完成させた時に、相手からチップを取れる可能性を考慮しておりません。

もしあなたが相手の$50のベットに対してコールを選択し、リバーでフラッシュが引けたとしましょう。

リバーでポットの$200に対してあなたは$150のベットをし、相手がコールして合計で$500のポットの獲得です。

この例の場合、あなたがターンで$50の相手のベットをコールをすることで、最終的に$500を獲得できました。

ターンでのポットオッズは、150:50、つまり3:1だったので、25%の勝率が必要となりオッズに合いませんでしたが、結果を見ればターンでのコールは利益的だったと言えます。

このようにインプライドオッズは、後のストリートで得られるチップを考慮した上でのオッズということになります。

鋭い人は例をみてお気づきとは思いますが、インプライドオッズは抽象的なものであり、

正確に値が求められるものではありません。

経験を積むことで、どのような状況でどんなプレイヤーに対してだと、どのくらいのインプライドオッズが大体得られそうかがわかるようになります。

インプライドオッズを計算するにあたり考慮すべき点

以下の二つの要素が特にインプライドオッズについて考慮する時に重要な要素です。

・相手のプレイスタイルやスキル

・相手のスタック

・ポジション

それぞれ解説していきます。

相手のプレイスタイル

相手がルースでアグレッシブの場合、こちらがハンドを完成させた後でも大きな金額を賭けてくれる場合があり、インプライドオッズは向上します。

また、相手が初心者の場合も、こちらのベットに対してミスコールをしてくれたり、またはハンドを完成しなくてもブラフすることによってポットを獲得できることもあるため、インプライドオッズが高くなります。

反対に、相手が非常にタイトな場合、ドローを完成させてもこちらのベットにコールしてもらえる確率が下がるため、インプライドオッズは低くなります。

相手のスタック

相手のスタックもインプライドオッズを計算するにあたり、非常に重要な要素です。

せっかくハンドを完成させても相手のスタックがほとんどないと、大きい利益を得られることはできません。

特にプリフロップでポケットペアやスーテッドコネクターのような投機的なハンドをプレイする時、必ず相手のスタックサイズを考慮しましょう。

例えば、あなたが33を持っていて、ボタンから3bbにオープンレイズしたとします。

それに対し、スモールブラインドのプレイヤーが12bbにスリーベットしたとします。

この時、あなたはコールするのに9bbが追加で必要です。

ポケットペアだと、フロップでセットを引く確率が約12%なので、大体コールする分×10倍以上のリターンがないと、良い投資とは言えないでしょう。

一般的に、ポケットペアなどの投機的なハンドでは、あなたが「コールするのに必要な金額の10倍以上」を相手が持っていることを目安としてください。

ポジション

一般的に、ポジションがあればより高いインプライドオッズが得られ、ポジションがない場合は得られるインプライドオッズは低いと言えます。

以下でその理由を解説していきます。

例えば、あなたは相手とヘッズアップで、ナッツフラッシュドローを持っているとします。

ターンで相手のベットに対してあなたはコールを選択し、リバーでフラッシュが完成したとしましょう。

この時、相手に対してポジションが「ある場合」と「ない場合のシナリオを比較してみます。

ポジションがある場合

・相手がベットし、あなたはコール or レイズをする

・相手がチェックをし、あなたはベットする

ポジションがない場合

・あなたはドンクベットをし、相手がフォールドorコールorレイズをする

・あなたはチェックをし、相手がベットをする。

・あなたはチェックをし、相手もチェックをする。

お分かりいただけるでしょうか。

もしポジションがないと、チェック→チェックで終わってしまう可能性が出てしまうのです。

フラッシュドローのようなドローなら尚更で、三枚目あるいは四枚目の同スーツが出ると、相手は嫌でも警戒してしまいます。

そうなると、あなたがチェックをするとチェックバックをされてしまうことも多くなり、更にはドンクベットをするにしても怪しすぎるため、相手からコールを貰うことが難しくなります。

反対に相手に対してポジションがあれば、チェック→チェックで回ることはありませんし、相手からベットやコールも貰いやすくなるため、インプライドオッズは高くなります。

ドローがバレにくいか

例えば、A59♠3♣のようなボードにおいてのJTは、五枚目にハートが落ちた場合、ドローが完成したことがバレやすいです。

一方、このボードにおいての7♠6♠は、4か8のどちらかが落ちればストレートになるダブルガットショットとなりますが、

ドローが完成した際に非常にバレにくいです。

相手から読まれない強いハンドであれば、その分コールをしてもらえる確率が上がることから、インプライドオッズは高いと言えます。

まとめ

インプライドオッズは、ポーカー上達にあたり必ず深く理解しなければならない「重要なコンセプト」です。

特に本記事でお話したインプライドオッズに関係する要素を普段のプレイでも考慮し、よりよい判断に繋がれば幸いです。

NomadPokerでは、本記事のようにポーカー上達に不可欠な定石や、勝ち続けるためのコツなどを無料で発信しております。よろしければ他の記事もご一読ください。

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