AKの戦い方【キャッシュゲーム】

ポーカー民の皆さんこんにちは。

本記事では、「AKの戦い方」について解説していきます。

AKはプリフロップにおいて最強格のハンドです。

一方で、AKは強いハンドの中でも「最も嫌われているハンド」と言っても過言ではないのではないでしょうか。

3分の2の確率でフロップでペアができないことから、プリフロップにおいてアグレッシブにプレイをしたのにも関わらずフロップを見てがっかりする、ということが非常によくあります。

ただ、適切なAKの戦い方を知っていると、長期的にみればAKは非常に価値のあるハンドだということは間違いありません。

本記事では、プリフロップ・ポストフロップにおいてのAKの戦い方を徹底的に解説し、皆さんが今後AKで損をしないようになるためのコツを紹介していきます。

目次

AKのプリフロップ戦略

オープンレイズ

上記でも言った通りAKは、ポーカーのスタートハンドの中でも「最強格のハンド」のひとつです。

実際に、AKはポーカーのスタートハンドにおいて上位3%に位置します。

プリフロップにおいて誰もオープンレイズしていない状況の場合、

AKは(AKoとAKs関わらず)ポジションに関わらず常にオープンレイズをするべきです。

リンプはどのようなハンドに関わらずするべきではないですが、特にAKでのリンプは絶対に避けるべきです。

非常にレアなケースで、AAやKKのようなハンドをリンプすることで利益的になることはありますが、AKはマルチウェイでは非常に戦い辛いハンドであり、リンプをしてマルチウェイになる可能性を高めることは愚策中の愚策と言えます。

AKは常にレイズで参加することを心がけましょう。

既にオープンレイズがされている場合

AKは、どのポジションのプレイヤーのオープンレイズに対してもバリューでのスリーベットをすることができます。

オープンレイズが既に入っている場合は、例外なくAKで3-ベットをするべきです。

先ほどもお話した通り、AK、特にAKoはマルチウェイで戦いやすいハンドとは言えません。

コールに留めてしまうと、マルチウェイになりやすく、長期的に期待値がマイナスとなることから避けるべきです。

スリーベットをされた場合

もしあなたがAKを持っていて相手からスリーベットが返ってきた場合、ほとんどの場合でAKは4ベットすることが好まれます。

理由としては、AKはそもそも非常に強いハンドである上に、エースとキングを持っていることにより相手がAAやKKを持っている可能性を50%づつブロックしています。

一方で、QQ以下のどのポケットペアに対しても約50%の勝率しかありません。

4ベットをすることで、これらのポケットペアから一定のフォールドエクイティを得られ、かつその他のハンドからもプリフロップで最大限のバリューを取ることもできます。

特に、相手がQQ以下のポケットペアの場合、ポストフロップでAKがヒットしてもバリューを最大限取ることが難しくなります。

当たり前ですが、QQ以下のポケットペアからしたら、あなたがAKでペアを作るということはオーバーカードが出ているということになります。

そうなると、嫌でも警戒してあなたはバリューを取りづらくなってしまいます。

なので、4ベットをすることでヒットした時のためにあらかじめ最大限のバリューを取ることができます。

一方で、相手がもし非常にタイトなプレイヤーで、JJ以上のハンドでしかスリーベットをしたことが見たことない場合や、あなたがアリーポジションからレイズし、ブラインドポジションにいるプレイヤーからの3ベットが返ってきた場合、コール留めを検討することをお勧めします。

理由としては、相手が非常に強いレンジでしかスリーベットをしない場合、バリューベットとしてAKをフォーベットすることが難しくなります。

また、AKを4ベットブラフとして使うには「強すぎる」ことから、コールが推奨されます。

特に相手のスリーベットサイズが大きい場合、コールはより正当化されます。

※スリーベットサイズの目安に関しては、以下の記事を参照ください。

フォーベットに直面した場合

AKを持っている際に4ベットに直面した場合、「フォールド」・「コール」・「オールイン」のすべての選択肢が考えられます。

もしあなたが3-ベットをした後に4ベットに直面したら、基本的にはコールが推奨されます。

ただ、もし相手が上手いプレイヤーで、バランスのとれた4ベットレンジを持っている場合は、オールインをするべきでしょう。

一方で、もし相手が非常にタイトなプレイヤーで、4ベットブラフのレンジが全くない場合のみ、フォールドをすることを検討しましょう。

特に、オンラインのマイクロステークスやライブのキャッシュゲームのなどは、AA、またはKKでしか4ベットをしないプレイヤーが数多くいます。

そういった相手に対しては、フォールドをし、早めに損切りをすることがベターです。

AKのポストフロップでの戦い方

もしフロップでペア以上ができた場合

もしフロップでヒットした場合、インポジション・アウトオブポジション関わらず常にコンティニュエーションベットをしましょう。

スロープレイはしないようにしましょう。

これはスリーベットされた後のポットでもシングルレイズドポット(3-ベットなかったポット)でも変わりません。

早くからポットを焚き上げることで、最大限バリューを取ることを優先させましょう。

特にAKでヒットした際は、キッカー勝ちをしている相手のハンド(AQ-A2,KQ-K9)などのハンドから多くバリューを取ることができます。

ただ、スリーベットポットでヒットした場合、コンティニュエーションベットのサイズは小さめが推奨されます。(200bb以上ある場合は別)

スリーベットポットでは既にポットが膨れ上がっているので、リバーまでにオールインをすることは容易にできます。

無理にフロップで大きくバリューを取ろうとするのではなく、3分の1などの小さめなベットで相手のポケットペアやセカンドヒットなどの中程度のハンドからもバリューを取る方が期待値がプラスと言えます。

例を使って説明していきます。

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$0.25-$0.5   6人テーブル  有効スタック100bb

UTGのプレイヤーが2.5bbにオープンレイズをし、BTNのあなたにAK♠が配られ、9bbのスリーベットを選択。UTGまでフォールドで回り、UTGはコールを選択。

フロップ(19.5bb):AT♣3♠

UTGがチェック、あなたは6.5bbのコンティニュエーションベットを選択。

UTGはコール。

ターン(32.5bb):AT♣3♠ 8♣

UTGがチェック、あなたは20bbのベット、UTGがコール。

リバー(72.5bb):AT♣3♠ 8♣ 3

UTGがチェック、あなたは残りの64.5bbのオールイン、相手はコールをしA♠Q♠をショウ。

あなたは201.5bbのポットを獲得。

この例を振り返ってみましょう。

フロップでは、あなたは3分の1という小さいコンティニュエーションベットを使ったのにも関わらず、問題なくリバーでオールインをすることができました。

相手はAQという非常に強いハンドを持っていたことから、ターン・リバーでも最大限のバリューを取ることができました。

一方で、相手がもし相手がJTを持っていた場合はどうでしょうか?

あなたがもし大きめのベットサイズを使うと、このようなAハイフロップではミドルペアでさえフォールドをするインセンティブを与えてしまいます。

大きいサイズの場合は、相手は単に強いハンドだけをコールに回せばいいので、相手は判断が簡単になります。

小さいサイズを使うことで、相手の下のペアに対してコールするかの判断を難しくさせることができます。

もしフロップでなにもできなかった場合

皆さんが知りたいのはむしろこちらではないでしょうか。

もしフロップで何も役ができなかった場合、(※3分の2はこうなります)コンティニュエーションベットをするか否かはボードをみて判断しましょう。

もしドライでアグレッサーに有利なボードの場合、コンティニュエーションベットをすることが推奨されます。(マルチウェイの場合を除く)

例えば、Q6♣2♠のようなQハイのドライなボードの場合、AKでコンティニュエーションベットをすることで高いフォールドエクイティが得られ直ぐにポットを獲得できることもでき、かつもしコールをされても後にペアができた場合にターン・リバーと問題なくバリューベットをすることができます。

これもまたスリーベットポットの際は小さめのサイズを使うことで、効率よく相手のなにも絡まなかったハンドをフォールドさせることができます。

一方で、もしボードがコーラー側に有利で、かつコネクトしている場合はチェックをすることが推奨されます。

例えば、789♣のようなフロップでは、ポジションのある時はチェックバックをし、ポジションのない場合はチェック・フォールド体制を取りましょう。

ドローもなく、アグレッサーであるあなたのレンジに有利なボードではない場合は、早めに諦めて次の機会を伺うことがベターです。

初心者の方は、AKが強いからと言ってなかなか降りれないことが多々あります。

ただ、AKが非常に強いのはあくまでプリフロップであって、いざフロップでなにもヒットしなければただのAハイでしかありません。

しっかりと損切のタイミングを見極めましょう。

上手くなるためには迷わず損切りをすることが非常に重要です。

まとめ

AKで苦い思い出をしている方はたくさんいると思いますが、長期的にみればAKは非常に強く、期待値の高いハンドです。

本記事で解説したことを意識しながら、AKをより上手く戦ってみてください。

以上となります。

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