ポーカーで相手のハンドを読む方法

ポーカー民の皆さんこんにちは。

本記事では、ポーカーにおいて「相手のハンドを読む方法」について解説していきたいと思います。

相手のハンドを読むことを英語では「ハンドリーディング」と言い、ポーカーにおいて高度な技術となります。

よく、Youtubeなどでプロが相手のハンドを言い当てている動画を見たことがあるかもしれませんが、それはある種パフォーマンスと言ってもいいでしょう。

実際には、相手のハンドをある特定のハンドに絞ることは、「初心者が犯しがちな典型的なミス」です。

相手のハンドを特定のものと断定するのは実用的ではなく、かつリスクも高く効果的とは言えません。

ではどのようにして相手のハンドを読むのでしょうか?

本記事では、プロが実際に行っている相手のハンドを読む方法を紹介していきます。

この記事を読むことにより、相手のハンドを読む力が向上し、一段と強いポーカープレイヤーに近づくことができます。

目次

相手のハンドの読む方法

相手のハンドを正しく読む方法は、ある特定のハンドを持っていることを予想するのではなく、相手が持ちうる全てのハンドの可能性、いわゆる「レンジ」について考えることです。

「レンジ」についてわからない方は、以下の記事をまずお読みください。

一つ一つのアクションを分析することで、相手が持ちうるハンドの組み合わせの可能性を狭めていく、言わば「相手のレンジを狭める」ことができるようになります。

以下では、相手のレンジを狭める上での基礎を解説していきます。

相手のレンジの狭め方

相手のレンジは、相手の各ストリートで取るアクションによって狭めていくことができます。

つまり、相手がなにかアクションするたびに、そのアクションにそぐわないハンドは相手のレンジから除くことができるようになります。

例を使って解説していきます。

例:【キャッシュゲーム】 $2-$5 6人テーブル 100BBの有効スタック

ハイジャックのプレイヤーが、$15にオープンレイズをし、ビッグブラインドのあなたまでフォールドで回ってきたとします。

プリフロップで相手はハイジャックというポジションからレイズを選択し、参加していることから、既に相手のレンジを一定度読むことができます。

相手は29oのようなハンドでレイズをして参加してくるとは考えにくいため、あなたは相手が強いハンド、または少なくともプレイ可能なハンドでレイズしてくることがわかります。

例として、以下のNomadPokerが推奨しているハイジャックからのオープンレイズレンジを使っていきます。

もちろん相手のレンジにこれよりも弱いハンドが含まれていることもありますし、逆にもっと狭いレンジでプレイしている可能性もあります。相手の特徴を観察し、ある程度の調整をすることが必要です。

赤=レイズ それ以外=フォールド

ハイジャックからのレイズに対して、あなたはQ♣Jを持っていて、相手のレンジに対してある程度のオッズ(勝率)があるため、コールを選択したとします。

フロップ($32):Q♠62

あなたはチェックをし、ハイジャックのプレイヤーが$10のベットをしてきました。

このフロップはQハイで、あまりコネクトもしていないフロップであることから、相手のレンジに対して有利なフロップといえます。

ですので、相手はレンジの大部分でコンティニュエーションベット(C-ベット)をしてくることが予想できます。

ここからハイジャックにいる相手のプレイヤーのレンジを推定するためには、いくつかの仮定を立てる必要があります。

ここでは、以下のハンドでハイジャックがベットしてきていると仮定しましょう。

・強いハンド(トップペア以上)

・弱いペア(76や77など)でのプロテクションベット

・全てのフラッシュドロー、かつバックドアフラッシュドロー

・全てのストレートドローとバックドアストレートドロー

そのような場合、相手のレンジは以下のようになります。

赤=常にベット ピンク=フラッシュドロー(バックドア含め)があるときのみベット 青=チェック

相手のベットレンジにブラフや、あなたより弱いなペアが多く含まれていることから、あなたは問題なく相手のベットにコールできると言えるでしょう。

ただ、フロップにおいてはまだまだ相手のレンジは広く、ハンドを絞りこめていません。

基本的に、リバーに近くなればなるほど相手のレンジを狭めることが可能となります。

ではターンへと参りましょう。

ターン($52):Q♠62 8♣

あなたはチェックし、相手が$40のベットをしてきたとします。

相手がベットしてきたことから、また仮説を立てることができます。

今度は、相手が次のようなハンドでベットしてきていると仮定します。

・強いハンド(トップペアかつキッカーが強い、またはそれ以上)

・フラッシュドローとストレートドロー

この場合、相手のレンジは以下のようになります。

赤=常にベット ピンク=フラッシュドローでのみベット 青=チェック

この相手のレンジに対して、あなたのQ♣Jは約43%のエクイティを持っています。

ポットオッズを計算すると、40/132で、30%の勝率があればコールできるので、あなたはQ♣Jでコールをすることができるといえるでしょう。

※ポットオッズの計算方法がわからない方はこちらを参照ください。

あなたはコールを選択し、リバーへと参ります。

リバー($142):Q♠62 8♣ 7

あなたはチェックし、相手が$100のベットをしてきました。

リバーではあなたに取って最悪なカードが落ちました。

ターンでの相手のブラフのほとんどがダイヤモンドのフラッシュドローやストレートドローだと考えると、あなたは負けていることが多くなってしまいました。

ただ一応、改めてここで相手のレンジを想定して、コールができるかどうかを見てみましょう。

ここでのリバーのベットは非常にポラライズされたアクションで、相手は以下のハンドで各アクションを選択していると仮定します。

・強いハンド(セット、ストレート、フラッシュ)でベット

・ドローが引けなかったハンド(JT-J9など)でベット

ショーダウンバリューがあるワンペアやツーペアでチェック

そうすると相手のレンジは以下のようになります。

赤=常にベット ピンク=フラッシュの時はベット 青=チェック

相手のリバーのベットに対して、あなたは約29%以上の勝率がないと利益的なコールはできず、計算するとQ♣Jはこの相手の推定レンジに対してそれ以下のエクイティしかないため、あなたは「フォールドすべき」ということになります。

まとめ

相手のハンドを読むためには、レンジの他にも相手の傾向やベットサイズなど非常に重要な要素が多くあります。

ただし、本記事で解説したように相手のレンジを狭めていくことは、相手のハンドを読む上での「大前提のベース」となります。

本記事で解説したプロセスで相手のアクションを分析し、推定レンジを狭めることで、あなたのプレイの判断に役立てることが可能となります。

相手のハンドを読もうとする時は、常に相手の立場になってものを考え、相手の各アクションがあなたにくれる情報をしっかりと理解した上で、特定のハンドではなくレンジに基づいて考えましょう。

本記事は以上となります。NomadPokerでは、本記事のようにポーカー上達に役立つ記事を日々発信しております。よろしければ他の記事もご一読ください。

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