ポーカーのフォールドエクイティとは?フォールドエクイティを使い利益的なブラフをする方法

ポーカー民の皆さんこんにちは。

今回の記事では、「フォールドエクイティ」について解説していきたいと思います。

フォールドエクイティはポーカー上級者なら必ず知っている非常に重要な概念で、特に「ブラフをする際」に非常に役に立つなコンセプトとなります。

本記事では、まずフォールドエクイティとは何なのか、そして重要性と使い方について追って説明していきます。

目次

フォールドエクイティとは?

「フォールドエクイティ」とは、簡単に言うとプレイヤーがベットやレイズに対してフォールドをする確率のことです。

例えば、100ドルのポットで相手があなたのベットに対してフォールドする確率が40%あるとした場合、あなたはそのポットの40%のフォールドエクイティ(40ドル分の価値)を持っていることになります。

※フォールドエクイティには様々な定義がありますが、本サイトではより簡易的かつ実用的なものを使用します。

フォールドエクイティの概念は、全てのラウンド(プリフロップ・フロップ・ターン・リバー)で使うことができます。

特に、ドローがあるハンドを持っている際に、フォールドエクイティを考慮して一番期待値(EV)の高い判断をすることができます。

フォールドエクイティの使い方

前述しましたが、フォールドエクイティはブラフをする時に非常に重要なコンセプトです。

ブラフをする際は、リスクが報酬に見合わなければ意味がありません。

例えば、あなたがなにもないブタのハンドでブラフをしているとします。

リバーで、$200のポットに対して、$100のベットをしたとすると、あなたは$100をリスクに、合計$300(元のポット$200+あなたのベット額)のポットを取ろうとしていることになるので、あなたのリスク対リターンの比率は、$100÷$300=33%となります。

つまり、33%以上の確率でこのブラフが成功しないと、このブラフは利益的なブラフをは言えず、あなたは「33%以上のフォールドエクイティが必要」ということになります。

なので、この状況でもし相手が40%の確率であなたのブラフベットに降りるとしたら、あなたはブラフをした方が長期的にみて期待値がプラスとなり、逆に25%ほどしかフォールドエクイティがない場合は、ブラフをしたらマイナスということになります。

ドローでのフォールドエクイティ

先ほどは、あなたの勝率が0%の場合でのフォールドエクイティの話をしましたが、次はあなたがドローがあるハンドを持っていて、0%以上のエクイティを持っているとしましょう。

先ほどとの違いは、この場合はあなたがポットを取る方法は2つあり、相手をフォールドさせるか、またはドローを完成させるかのどちらかとなります。

以下の例を見てみましょう。

ターン($300): K9♠2♣  7

このボードにおいて、あなたはJTを持っているとします。

あなたはQか8がリバーで落ちれば、ストレートが完成するダブルガットショットを持っていて、セミブラフをしようと考えているとします。

もしあなたが$200を賭けたら、先ほどの方程式に当てはめ、あなたは$200をリスクに合計$500のポットを獲得しようとしているので、$200÷$500=40%以上の確率でポットを獲得できなければ、あなたのベットは利益的とは言えないことになります。

ただ、先ほどとは違い今回は、「40%以上のフォールドエクイティが必要」という訳ではありません。

なぜなら、今回はあなたには約18%の確率でストレートドローを完成させて勝利できる可能性があるからです。(ドローの確率計算はこちら

つまり、例えばフォールドエクイティが30%程しかなくても、あなたのベットは利益的となります。

フォールドエクイティを決める要素

上記ではフォールドエクイティがなにか、そしてどのように使うのかを説明しました。

ではどのようにして実際にフォールドエクイティを求めるのでしょうか?

実は、フォールドエクイティはあくまで推定するものであり、正確に値が求められるものではありません。

様々な要素を考慮して、おおよそのフォールドエクイティを推定する必要があります。

以下が、フォールドエクイティを左右する代表的な要素です。

・相手の傾向

・あなたのイメージ

・対戦相手の人数

・ベットサイズ

ー相手の傾向

相手の傾向はフォールドエクイティを考える時に一番重要な要素です。

相手はタイトなのか、それともルースなプレイヤーなのか、ブラフをする時は相手の特徴を見極める必要があります。

当たり前ですが、ルースなコーリングステーションが相手の場合、あなたは非常に低いフォールドエクイティしかありません。

ルースなプレイヤーに対しては、プリフロップ・ポストフロップともにブラフの頻度を下げ、プリフロップでは、マージドレンジでスリーベットをし、ポストフロップにおいてはコンティニュエーションベットの頻度を下げてバリューに偏ったベットをすることを心がけることが重要です。

自分のテーブルイメージ

自分が相手にどう見られているのかもフォールドエクイティを考える上で非常に重要です。

例えばあなたのVPIPが非常に低く、タイトな印象を持たれている場合、ブラフの際のフォールドエクイティは高いでしょう。

反対に、過去にブラフをショウしたり、ルースな印象を持たれている場合はフォールドエクイティは比較的低くなると言えます。

ー対戦相手の人数

ヘッズアップの時よりも、マルチウェイの際は降ろさなければならない相手が多いことから、比較的低いフォールドエクイティが予想されます。

一方で、マルチウェイの際でのスクイーズチェックレイズなどのアクションは非常に強く見えることから、比較的高いフォールドエクイティが見込めることにも注意しましょう。

ーベットサイズ

ベットサイズはフォールドエクイティを決める上での非常に重要な要素です。

一般論としては、ベットサイズが大きければ大きいほど高いフォールドエクイティが見込めます。

特に相手が下手のプレイヤーの場合、彼らは基本的にポットオッズではなく単純なベット額をみてコールをするかを決めているため、大きいサイズを使うことで高いフォールドエクイティを見込めます。

初心者の場合、ポラライズされたベットの本来の意味をわかっていないため、ただ自分ハンドの強さだけでコールをするかどうかの判断をする傾向があります。

そういった相手に対しては、スケアカードが落ちた際などにエクスプロイト戦略としてオーバーベットブラフをすることで高いフォールドエクイティを得ることができ利益的になる状況が多くあります。

ただ、あなたの対戦相手が上手いプレイヤーの場合、単に「大きいサイズを使えば高いフォールドエクイティを見込める」といった単純な話ではありません。

もしあなたのブラフのストーリーに矛盾がある際、大きいベットサイズはブラフに見え、逆にフォールドエクイティが低くなるレアなケースもあります。

相手を降ろしたいからといって、常にポラライズされたベットサイズだけではなく、自分がもしバリューベットをしている時のサイズと同じような”違和感のないサイズ”を使用することを心がけましょう。

また、自分がプレイをしていない時に、どの相手がどのようなベットサイズでフォールドするかを観察することも重要です。

まとめ

フォールドエクイティは期待値を求めるポーカーというゲームにおいて、非常に重要な役割を果たします。

経験をつみ、かつプレイヤーの観察・分析をしっかりと行うことで、正確なフォールドエクイティが徐々にわかるようになります。

ぜひこれからのゲームにおいて、フォールドエクイティについて意識しながらプレイをしてみてください。

以上となります。

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