【爆勝ちの秘訣】ポーカーにおけるハンドの勝率実現性とは?ポーカー上達において最も重要な概念

皆さんこんにちは。

本記事では、「エクイティ・リアライゼーション」というコンセプトを解説していきます。

ポーカーに詳しい方は何度か耳にしたことがあるでしょうが、日本語では「勝率実現性」、と呼ばれることが多くあります。

この記事を読むことにより、ポーカーにおいて非常に重要なコンセプトであるエクイティの実現性について学ぶことができ、もう一段あなたのポーカーについての理解を深めることができます。

また、なぜポーカーのプロが78のような同じスーツで連続しているハンドを、A♣2のようなエースとオフスーツの弱いカードの組み合わせのハンドより好んでプレイするのかも理解をすることができます。

この勝率実現性という概念を理解するにあたって、まずは通常のエクイティについておさらいです。

目次

エクイティとはなにか?

ローエクイティ」とも呼ばれるエクイティは、プレイヤーがポットを獲得する確率に基づき、そのプレイヤーに属するポットの金額とされます。

パーセンテージで表すことができ、例えば、AA対KKの場合、AAを持つプレイヤーはプリフロップでKKに対して約80%のエクイティがあります。

オッズが単なる勝率を意味するのに対し、エクイティはその勝率に基づいたプレイヤーのポットの持ち分を指します。

ただし、エクイティを単に勝率と考えても問題はないです

勝率実現性とはなにか?

勝率実現性(エクイティの実現性」とは、先ほどのローエクイティは、例えばプリフロップで両者がオールインなどをし、その後のアクションがないことを想定しているのに対し、ポストフロップにおいての各々のアクションも考慮した結果、「そのハンドが勝つと期待できるポットの割合(あるいは確率)」のことを指します。

例えば、あなたが22を持っているとし、相手がAKを持っているとします。

22は通常ならばAKに対し約50%のエクイティを持っていますが、セットを引かない限りはほぼ全ての場合で一番弱いペアのハンドになることが多く、相手からのベットに対して降りざるを得ないことが多くあります。

つまりは、相手からブラフされ、降ろされたりする可能性を考慮すると、

22はAKに対して「実際は50%もの勝率がない」と言えます。

勝率実現性は、言い換えれば、ショーダウンに至るまでにブラフされたり、その他の様々なアクションを考慮した上での勝率ということです。

ですので、そのハンドのよりリアルな勝率とも言えるでしょう。

注意点としては、各ハンドの正確な勝率実現性を計算することはほぼ不可能に近いです。

なので、実際はおおよその勝率実現性を推定することになります。

以下からは、どのような要素が勝率実現性に影響するのかを解説していきます。

勝率実現性に影響する4つの要素

1. ハンドのプレイアビリティ

プレイアビリティ」とは、そのスタートハンドのプレイのしやすさを表します。

例えば89はドローなどがつきやすく、かつボードと絡まなければすんなりと降りることができるため、プレイアビリティが高いハンドと言えます。

各ハンドのプレイアビリティはエクイティの実現性に大きく影響します。

一般的に、ハンドが強ければ強いほど、より高い確率でエクイティが実現されます。

例えば、AAやKKのような強いハンドを持っていると、ショーダウンまでいくことが多くなるので、より高い確率でそのハンドのもつ本来の勝率を実現することができます。

また、持ち札の2枚のカードがコネクトしていたり、スーテッドの場合は、そうでない場合と比べてはるかに高い確率でエクイティを実現することができます。

理由としては、ハンドがコネクトしていたり、スーテッドであれば、より高い確率でストレートドローやフラッシュドローになり、そうすると相手のベットに対してもより高い頻度でコールをして対抗することができ、ショーダウンに至る可能性が高くなることからです。

特に、スーテッドのハンドはオフスーツに比べ、ローエクイティとしてはわずか3%程の勝率しか違いがないですが、この勝率実現性を考慮すれば、実際プレイするにあたっての勝率はより高いと言えるでしょう。

なので、よく初心者はスーテッドのハンドを過大評価しがちですが、勝率実現性のことを知らない中級者の方は、逆にスーテッドのハンドを過小評価する傾向にあります。

2. ポジション

一般的に、ポジションがある時はより高い確率でエクイティを実現することができ、反対に、ポジションがない場合は低い確率でエクイティを実現できます。

ポーカーにおいて、ポジションがあるかないかはポストフロップにおいてのプレイが大きく異なっていきます。

当たり前ですが、ポジションがある場合は、相手より後にアクションを取ることができ、相手より情報面で圧倒的に優位に立ち回ることができるため、有利な状況と言えます。

ポーカーでは、「自分が不利な状況にいる時にはチェックなどのパッシブなプレイの頻度を増やす」というのが定石です。

つまり、ポジションがあると、ポジションのない相手からチェックされる頻度が多くなり、より高い確率でショーダウンまで到達できます。

更に、ポジションがあると相手より1ラウンド多く情報が得られるため、相手のアクションによってハンドの大まかな強さを知ることができ、あなたはブラフやバリューベットをより効率的に行うことができます。

その結果、より高い確率でエクイティを実現することができます。

3. スタックの深さ

スタックの深さは勝率実現性において非常に重要です。

スーテッドコネクターやポケットペアなどは、ヒットした時にセットやストレートなどの非常に強い役を形成することができ、平均してより大きなポットを取ることができます。

逆に言えば、スタックが浅い状況でそのようなスーテッドコネクターやポケットペアなどの投機的なハンドをプレイしても、ヒットしたところであまり大きなポットを獲得できなく、つまりはインプライドオッズが小さくなってしまうため、相手のベットに対してコールで対抗できる場合が少なくなり、エクイティの実現が難しくなります。

4. 相手とのスキル優位性

あなたと相手との「スキルの差」も勝率実現性を左右する重要な要素の一つです。

例えばあなたが相手の特徴をよく理解しており、それを効果的にエクスプロイトできるのだとしたら、より高い確率でエクイティを実現できると言えるでしょう。

例を挙げると、しばらく初心者の相手を観察した結果、相手が小さいベットをしてくる時はほとんどの場合でブラフだとわかったとします。

そうのような相手に直面するとき、普段ならば相手の小さいベットに対して弱い役をこちらが持っていた場合にフォールドするところを、コールやレイズをすることができるようになります。

その結果、より高い頻度でショーダウンまでいくことができ、より多くのエクイティを実現できるようになります。

まとめ

本記事のコンセプトはポーカーの上達を目指す人なら必ず理解して多くべき重要なコンセプトです。

勝率実現性やそれに関わる要素を知るだけで、より正確の判断や、より良い戦略立てをすることができます。

是非普段のプレイの中で、勝率実現性のことを考慮してみてください。

NomadPokerでは、本記事のようにポーカースキルアップのために役立つ記事の発信などを行っております。よろしければ他の記事もご一読ください。

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