ポーカー民の皆さんこんにちは。
本記事では、ポーカーをプレイするなら絶対に知っておきたい「コンティニュエーションベット(C-ベット)」について解説していきたいと思います。
ポーカーをよくプレイする方なら、コンティニュエーションベットという言葉を聞いたことがあると思います。
コンティニュエーションベットはポーカーにおいて非常に重要な定石なので、この記事を読むことにより正しく理解をしましょう。
コンティニュエーションベットとは?
「コンティニュエーションベット」、あるいは「シーベット」とは、
プリフロップでレイズをしたプレイヤーが続けてフロップでも連続してベットすることを言います。
具体的にどういうものなのか見ていきましょう。
$1-3の8人テーブルで、あなたがカットオフから$10にオープンレイズしたとします。
ビッグブラインドまでフォールドで回り、BBがコールを選択。
フロップが開き、ビッグブラインドはチェック、あなたはベットをします。
このあなたのベットのことをポーカーではコンティニュエーションベットといいます。
相手がプリフロップであなたのレイズをリレイズではなくフラットコールした場合、そのポットの主導権はあなたにあります。
つまりは、あなたは「自分のハンドの方が相手より強いですよ」と言っているのです。
そしてフロップへといくのですが、ヘッズアップなら特に、両者なにもヒットしない可能性が高いです。
(約3分2の確率で役ができない)
相手はフロップでなんの役もできなかった場合、あなたの継続した強さの主張によってすんなりとフォールドしてくることが多くなります。
これがコンティニュエーションベットの「基本」となります。
なぜコンティニュエーションベットをするのか?
コンティニュエーションベットをする理由としては、いくつかあります。
前述したように、再びベットすることで相手にフォールドをさせ、「すぐにポットを獲得する」というのがまずは第一です。
それだけではなく、もしあなたが強いハンドを持っている場合、引き続きベットすることで「より大きなポットを構築する」ことができます。
更には、相手にターンやリバーを見せるチャンスを奪い、相手の本来持つ勝率を実現させない、つまり「エクイティの実現の阻止」をすることができます。
(※詳しくは、別途掲載の「ベットする本当の目的」の記事をお読みください
どのくらいの頻度でC-ベットをするのか?
コンティニュエーションベットは高頻度で行うことが有効となってきます。
ただし、毎回C-ベットをしていては、相手からトラップに非常にかけやすいプレイヤーとなってしまいます。
上手いプレイヤーは、大体50~75%くらいの頻度でC-ベットを行うのが一般的です。
コンティニュエーションベットに最適なフロップは、特にオープンレイザーのレンジに好まれる、ハイカードが落ちたときなどです。
例えばですが、 K♥ 7♠ 2♦のようなキングハイのドライなボードや、ポジションがある時の、Q♠ Q♣ A♣のようなハイカードかつペアになっているようなボードは、「ほぼ100%の頻度」でコンティニュエーションベットをすることが効果的です。
理由としては、そもそもプリフロップであなたがレイズしていることにより、相手はあなたのハンドが高めのカードで構成されていることを想定します。
なのでこういったボードでは、本当に強い役を持っているいないに関わらず、
レンジ全体でベットをしていくことで、相手を降ろす、あるいはバリューを取ることが有効となってきます。
また、「相手がなにも持っていなさそうなボード」でもCベットは向いています。
相手がどんなハンドでコールするかを考えてみると、例えばT♥ 3♠ 5♣ のようなフロップでは、相手がペアやドローがあるハンドを持っている可能性は低いです。
そのような場合は、相手はあなたがCベットしたときにすんなりと諦めてくれることから、高頻度でコンティニュエーションベットを打つことが可能となります。
一方で、C-ベットをするべきではないような局面もあります。
例でいうと、あなたがアウトオブポジションで6♣ 4♠ 3♣のようなフロップの場合、このボードはオリジナルレイザー(プリフロップで最初にレイズをした人)であるあなたより、コールをした側のレンジを好みます。
こういった場合は、どんなハンドを持っていようが関わらず、チェックをすることが推奨されています。
要するに、
ボードがオリジナルレイザー好みの場合は高頻度でC-ベットをし、反対にコールした側に好まれるようなボードの場合はC-ベットを控えるというのが「セオリー」となります。
C-ベットのサイズについて
ポーカーをよくプレイする人ならC-ベットがポストフロップ戦略の基本であることは知っていますが、多くのプレイヤーは、どのようなベットサイズを使うべきかを正しく理解していません。
ポットの半分か3分の2程度のベットをする人が多く、そういうプレイヤーは頻繁にかつどんな状況でもベットしてきます。
現在では、ポットの25-100%が妥当なCベットとされていますが、重要なのは、状況に応じて適切なベットサイズに調整することです。
以下では、適切なCベットのサイズを見極めるため、考慮すべき点を解説していきます。
1. C-ベットの際のあなたのレンジ
コンティニュエーションベットする上で最初に考慮すべきことは、自分がベットをしているレンジについて考えることです。
低・中程度の強さのハンドが多いレンジでは小さめのサイズを使う。
低・中程度の強さのハンドが多いレンジでは、基本的に、25-40%程度の小さいサイズを使用するのがベストです。
理由としては、ベットサイズによって相手のコールしてくるレンジが大きく変わってくるからです。
例えば、あなたがBTNから9♠8♠でオープンレイズをし、BBがコールしたします。
フロップが A♣ 8♥ 2♦ であなたは8のミドルペアができたとします。
この場合、「大きくベットをするよりも小さくベットをした方が良い」です。
特にこのハンドの場合、相手が 8♠7♠ より弱いハンドで大きいベットにコールする可能性は低いので、大きいベットをするのは悪手と言えます。
こちらとしては、このボードにおいてはレンジ全体でCベットをしていきたいですし、更にはこの8のペアは、チェックしてしまうと、後に相手のJTのようなハンドにも捲られてしまう可能性があることから、相手のエクイティの実現を阻止するという意味でもベットをするのがベターです。
ただレイズに直面してしまうと、フォールドせざる負えなくなり、そうなった時に小さいCベットにすることで、大きな損がなくフォールドすることができます。
あなたのレンジがポラライズされている場合、大きめのサイズを使う。
ポラライズされたレンジには強いハンドとブラフのみが含まれ、中程度の強さのハンドは含まれていません。
一般的に、レンジがポラライズされているときは、Cベットサイズを大きくするのが推奨されています。
(通常、ポットの66~75%程度)
これには主に2つの理由があります。
1.大きなベットサイズを使うことで、あなたが非常に強いハンドを持っている時に大きなバリューを引き出すことができる。
2.大きなベットサイズを使うことで、こちらが弱いハンドでブラフをしている際に、最大限のフォールドエクイティを生み出す。
一方で、もしあなたのCベットのレンジがより中程度の強さの場合は、中間のサイズ(ポットの50-60%)を使いましょう。
2. ボードのテキスチャー
一般的に、Cベットをする理由というのは相手からバリューを得るためか、エクイティの実現を阻止するためですが、ボードのテキスチャーによって、それぞれベットをする理由のうちどれがどの程度関連するか、更にはどのサイズのベットすべきかが大きく左右されます。
ドライボードの場合
ドライボードの場合は、相手のエクイティの実現の阻止は通常あまり重要ではないため、小さくベットをするべきです。
理由としては、ドライなボードの時はそうでない時と比べて、後のターンやリバーで捲られる可能性が低いため、「エクイティ実現を阻止するために大きくベットするインセンティブがそれほどない」ためです。
もう一つの理由としては、ドライなボードでは相手のコールしてくるレンジに中程度の役があるハンドが多いことから、こちらのベットに対して相手がフォールドする可能性は、大きいサイズを使おうが小さいサイズを使おうが変わらないからです。
小さいベットサイズで同じ結果が得られるのであれば、ブラフで必要以上に多くのチップをリスクにさらす必要はないです。
より深く理解をするために、次の例を見てみましょう。
例: オンライン $2/$5、 8人テーブル、有効スタック100bb
あなたはA♥Q♠をUTG+1で持っており、あなたは2.5bbにオープンレイズ。
BBまでフォールドで周り、BBがコール。
フロップ (5.5bb): A♠ A♦ 3♥
BB がチェックし、あなたは C-ベットを選択するとします。
こちらのフロップは、ドライなボードの典型的な例です。
あなたのバリューベットは、後に捲られる可能性が非常に低いレンジが大半です。
かつ相手のレンジを考えてみると、例えば76sのようなハンドなどはどのようなC-ベットのサイズを使おうが降ります。
なので、バリューベットのレンジを守ることを心配する必要はなく、大きなサイズを使用する必要はないと考えられ、
1.36-2BB程度の小さなCベットサイズの方が、より効果的であると言えます。
小さなベットサイズは、リスクが小さいため、より効果的かつ効率的にブラフを行うこともできます。
こういったボードでのビッグブラインドのレンジには、フォールドしかできないようなハンドが多く含まれているため、小さめの C-ベットによって相手をフォールドさせることは非常に良い戦略といえます。
ウェットなボードの場合
もしボードがウェットで、後のターンやリバーで捲られる可能性が高いようなフロップの場合は、相手のエクイティを否定するために「大きめのCベットサイズを使うべき」です。
ウェットなボードでは小さいベットサイズを使うと、相手は簡単にオッズにあったコールをすることができ、最大限エクイティを実現できてしまいます。
なので、大きめのベットサイズを使うことが必要となってきます。
大きめのベットをすることで、
1.強いハンドでできるだけ多くのバリューを取ることができ、
2.相手のポットオッズを悪くし、より高いフォールドエクイティを生み出すので、ブラフが効果的になります。
例でいうと、5♣6♦7♦のフロップであなたが6♣6♥を持っている場合、ターンでダイヤや4、5、9、Tなどが出てしまった場合、バリューベットをするのが厳しくなってしまいます。
つまりは、ウェットなボードの場合、
相手が悪い条件でコールしてくる間に、バリューを最大限取っておく必要があるのです。
まとめ
この記事を読むことで、おおよそコンティニュエーションベットの基礎が理解できたかと思います。
C-ベットをする時は、その目的に応じてサイズを決めることで、相手から効率的にバリューを搾取することができます。
本記事で学んだことを実践し、より勝ち額を増やしていきましょう。
以上となります。
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