ポーカーのブロッカーとは?誰でもプロのようにブロッカーを使う方法を解説

ポーカー民の皆さんこんにちは。

本記事では、ポーカーの「ブロッカー」に関して解説していきます。

ブロッカーはポーカーのゲーム理論の基本概念であり、ポーカー上級者となるためには理解することが不可欠となります。

普段のポーカーの中でブロッカーについて考えるだけで、一気に勝ち額を増やすことも可能です。

本記事では、まずブロッカーとは何なのか、そしてブロッカーを使って大きく利益を上げることができるシチュエーションを解説していきたいと思います。

目次

ブロッカーとは?

ブロッカー」とは、相手が特定のカードを含むハンドを持っていることをなくす(または可能性を低くする)カードのことを言います。

例えば、K3♣2T♠9のような3枚ダイヤモンドがあるボードであなたがもしAJ♣を持っているとすると、あなたが持っているエースのダイヤモンドは相手がナッツフラッシュ(一番強いフラッシュ)を持ちうる可能性を消すブロッカーとなっていて、あなたは「ナッツフラッシュをブロックしている」と言えます。

同様に、あなたが88♠を持っていて、ボードが5♠6♣9 A♠ Qなら、88を持っていることにより、相手が78の組み合わせを持ちうる可能性をブロックしているので、相手がストレートを持っている可能性が大幅に減少します。

このように、ブロッカーを持つことにより相手が強い役を持っている可能性を消したり、低くしたりできます。

ブロッカーの使い方

ブロッカーを利用することで、ブラフやコールをより効率的にすることができます。

特に、以下の状況でブロッカーの概念を使用することができます。

1. プリフロップにおいて、3ベットや4ベットをする時

2. ポストフロップにおいて、ブロッカーを使用してブラフをする時

3. ポストフロップにおいて、相手のベットをコールする時

それぞれ解説していきます。

1.プリフロップにおいてブロッカーを使う

プリフロップで、特に3ベットや4ベットをする時に、ブロッカーについて考えることは非常に重要となります。

プリフロップで3ベットブラフや4ベットのレンジを構築する時、相手が持ちうる強いハンドをブロックしているハンドを選ぶことで、ブラフで降ろせる可能性が高まります。

例えば、A5sのようなハンドは良いスリーベットブラフハンドと言えるでしょう。

あなたがAを持っていることによって、

・相手がAAを持っている可能性が50%減少(AAの可能性が6コンボから3コンボに減少)

・AKsを持っている可能性が25%減少(4コンボから3コンボに減少)

・AKoを持っている可能性が25%減少(12コンボから9コンボに減少)

します。

A5sは他にも、相手があなたのスリーベットにコールで対抗しうるAQsやAJs、ATsなどのハンドなどもブロックしています。

このように相手の強いハンドをブロックしていることにより、あなたは3ベットブラフを成功させる確率を向上させることができます。

他にも、AQoやKQo、AJoのようなハンドは、4ベットブラフに最適です。

このようなハンドは、相手の3ベットに対してアウトオブポジションからは非常に戦いづらくコールするには心もとないですが、相手のAAやKK、QQやJJなどのプレミアムハンドをブロックしていることから、良い4ベットブラフの候補と言えるでしょう。

2. ポストフロップでブラフをする時にブロッカーを使う

ブロッカーを使うことで、効率的に相手をブラフをすることができます。

強いプレイヤーはこれを戦略的に行い、特にリバーであなたにショーダウンバリューがない際にブロッカーを使い有効的なブラフをします。

例を用いて解説していきます、

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あなたがカットオフに座っており、6♣6で$15にレイズし、ビッグブラインドまでフォールドで周り、ビッグブラインドがコールを選択したとします。

フロップ ($32): K♣ 4 7

ビッグブラインドがチェックし、あなたもチェックを選択。

ターン ($32): T♠

ビッグブラインドのプレイヤーが$15のベットをし、あなたはコールを選択します。

リバー ($72)。8♠

相手が$45のベット、あなたのアクションです。

相手からターン、リバーとダブルバレルがきたことから、あなたの6♣6は高い確率で負けていてショーダウンバリューはほとんどないことから、コールをするにはあまり良いハンドとは言えません。

一方で、相手の96や65のストレートが完成したハンドを「ブロック」しています。

そして、相手の視点から見ると、フロップでチェックし、ターンでコールするということは、あなたが56や96を持っている可能性や、更には99やT8などのハンドを持っている可能性も見えてきます。

以上のことより、リバーでブラフレイズすることは有効と言えるでしょう。

ただ注意するべきとしては、例えばこの場合、あなたが56を持っている可能性と言いましたが、もし56を持っていたらフロップでコンティニュエーションベットをすることが多いです。

あなたのレンジにブラフ時に主張するハンドがなければしっかりとしたストーリーでブラフをすることができません。

なので、自分の前にしたアクションと矛盾がないようにブラフをすることが重要となります。

プレイライン的に筋の通らないストーリーでブラフをするのは避けましょう。

3. 相手のブラフをキャッチする際にブロッカーを使う

ブラフキャッチの際、際どい判断の時は特にブロッカーについて考慮したうえで、どのハンドでコールをするかを検討するべきです。

例えば、以下のような場合、どのハンドが一番ブラフキャッチに適しているかを考えてみましょう。

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あなたはスモールブラインドに座っており、あなたまでフォールドで回り、あなたは$20にレイズ、ビッグブラインドのプレイヤーはコールをしたとします。

フロップ ($40) J9♠7

あなたはチェックし、相手が$20のベットをし、あなたはコールを選択。

ターン ($80) 3♠

あなたは再びチェックをし、相手は$50をベット、あなたはコールを選択。

リバー ($180) 5♣.

あなたはチェック、相手は$150 をベット。

さあ問題です。

次の3つのうち、あなたが相手のリバーでのベットにコールをするのに最も敵しているのはどのハンドでしょう?

①J♣8♣

②Q♣J♣

③K♣9♣

…..

…..

答えはJ♣8♣です。

Q♣J♣の方がハンド的には強いですが、なぜでしょうか?

それはJ♣8♣は相手がストレートを完成させているT8や86のようなハンドを「ブロックしているから」です。

更にはQ♣J♣は、あなたがQを持っていることにより、QTのような相手がストレートドローでブラフをしてきているハンドをブロックしてしまっています。

K♣9♣も同様に、KTなどのミスしたストレートドローをブロックしているのと、相手のトップペアのようなハンドをブロックしていないことから、コールには適したと言えないでしょう。

ブロッカーは、単に強いハンドをブロックしているだけではなく、相手がブラフをしてきているハンドの可能性をブロックしていないことも重要です。

ただ、ブロッカーはあくまで判断材料の一部ということを注意しておかなければなりません。

上記の例であれば、QQのようなハンドは相手のミスしたストレートドローをブロックをしてしまってはいますが、相手のAJやKJのようなハンドに勝っていることからJ♣8♣よりもコールするには良いハンドです。

最後に

ブロッカーはポーカー上達には非常に重要ですが、判断においてブロッカーを過大評価しないでください。

ブロッカーを持っているからと言って、可能性が低くなるだけで、相手があなたがブロックをしているハンドを持っていないとは限りません。

中級者や時に上級者にもありがちですが、ブロッカーを過信しすぎた判断をしてしまっていることがあります。

例えば、あなたがAKを持っていて相手のAAやKKを50%ブロックしているからと言って、超タイトでAAやKKでしか4ベットをしない相手に対して、コールやレイズを返すのは愚策と言えるでしょう。

ブロッカーは判断材料には重要な要素ですが、それよりもまず考慮するべきことは多くあります。

ただ、ブロッカーについて考えるだけで、あなたのゲームに深みが生まれ、難しい判断をするときに非常に役立ちます。

また正しくブロッカーを使うことにより、より利益的なプレイができるようになります。

本記事で解説した通りにブロッカーを使用し、皆さんが今よりももっと勝てるようになることを願っております。

上級者向けにはなりますが、ブロッカーの応用編として「アンブロック」に関して以下の記事で解説しております。上級者向けではありますが、よろしければこちらもご一読ください。

以上となります。

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